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2018年11月22日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイト・嶋田聡史写真展「気鋭の排他」

こんにちは 朝晩冷え込むようになりましたね。芸術の秋が深まっていきますね。
さて、エプサイトでは11月15日(金)より、嶋田聡史さんの写真展「気鋭の排他」を開催しております。2018年度下期公募展・第2弾の展覧会となります。

嶋田さんの今回の作品は、ビルが主役です。東京都内には意匠を凝らした新旧数多くのビルが存在しますが、その表情豊かなテクスチャーを端正なモノクロ作品で表しています。

20181116__3▲展覧会のメインビジュアルとなったこの作品は、東京・お台場にあるフジテレビの本社ビルとのこと。言われてみれば、、、あの丸いところでしょうか。。。

嶋田さんは写真を独学で始められて3年、美容師としての仕事と並行して写真作品を制作しています。エプサイトも公募展が始まって10年が経ちますが、美容師を職業とする作家さんをお迎えするのは初めてではないでしょうか。嶋田さんに写真を始められたきっかけをお聞きしました。

嶋田さん:ずっと美容師として仕事をしていますが、この仕事は何よりもお客様の要望に応えることが第一です。もちろん自分の提案やセンスを入れることもありますが、完全に入れることは出来ません。自分の感性やセンスを存分に表現できるものを探していて、始めたのが写真です。
元々ファッションが好きなので、仕事とリンクするような形で普段はファッションフォトを多く撮っています。モデルのヘアセットやメイクはもちろん自分で仕上げ、衣装はスタイリストの友人を交える場合と、自分で全て手掛ける場合と様々です。

モデルを使ったファッションフォトの撮影が多い嶋田さんですが、ビルの作品はどういうきっかけから生まれたのでしょう。

嶋田さん:モデル撮影の合間に撮影場所周辺の風景も入れて作品を作っていました。それをある人に見せたら「ビルの写真も面白いね」と言ってもらって、それでビルだけを撮ってみようと始めました。

モデルに向き合う時と一緒で、ひとつひとつのビルについて歴史や背景をじっくり調べてから撮影を行うという嶋田さん。作品に登場するビルは新旧さまざまですが、古きも新しきも等しく、造形の美しさがシンプルに際立つように写されています。
ところで、「気鋭の排他」というタイトル、気になりますよね。タイトルに込めた意味をお聞きしました。

嶋田さん:ビルにはその時代の最先端の意匠が凝らされています。建てられた当初はまさに「気鋭」の存在です。それが時代を経て老朽化すると「排他」されていきます。日本はビルのスクラップ&ビルドを繰り返して成長を続けてきました。でもその繰り返しこそが日本の成長を支えているってことを考えながら撮っていました。

以下、嶋田さんのステートメントから、一部抜粋します。

建造物の建て替えの周期は欧米が約100年、イギリスでは140年。その中で歴史と伝統を重んじる「はず」の日本は30年といわれている。
地震があり、国土に限りがある日本はスクラップ&ビルドを繰り返し、社会を様変わりさせ「麗しき国、日本」を築き上げてきた、といっても大きく外れてはいないはずだ。
現在、コンバージョンやリノベーションといった既存の建築物に付加価値を付け、用途を変えて新しく蘇らせる建築の在り方も注目を集めている。それでも建造物は今後も建てられていくであろう。

ビルの表層から都市の新陳代謝を考える。嶋田さん独自の視点が、作品に奥行を与えている気がします。さて、嶋田さんに今回の展覧会でこだわった点についてお聞きしました。

嶋田さん:一つ一つのプリントを見せることだけではなく、空間全体を含めて「作品」となるように意識しました。個展というと一人で全部作るイメージがありますが、今回は自分の周りにいる仲間にも協力してもらいました。普段自分を支えてくれている人たちと一緒にこの空間を作った、という感じです。

Img_7169▲今回の展覧会を作り上げた4名の方のプロフィールも掲示しております。作品に沿えるテキストはスポーツライターの山口勉さん、作品とコラボレーションするようにギャラリー内に流れる音楽はスタイリストの上野恒太さん、DMをはじめ今回の写真展全般に関わるグラフィックはデザイナーの栗山紗季さん。みなさんカッコいい。『「気鋭の排他」プロジェクト』と勝手に名付けさせていただきます!! 

Img_7165▲ギャラリー内の様子。カッターライトを使用して、作品が立体的に浮き立って見えるような演出に。建物の造形美がシンプルに際立つ印象です。嶋田さん、そして『「気鋭の排他」プロジェクト』の皆様のお人柄と相応し、ギャラリー内はいつになくクールでオシャレな雰囲気です。

Img_7168_1▲今回の展覧会に合わせ作成された「ZINE」。何とカッコいいのでしょう。。。しかも手製本とのこと! 手に取らずにはいられません!! こちらのブックデザイン&制作も、グラフィックご担当の栗山さんが手がけられたとのこと。数量限定販売です!

最後に今後の展望について、嶋田さんにお聞きしました。

嶋田さん:今美容師と写真がいい感じで両立できている感覚があります。たとえば写真をやることによってファインダーの四隅を見るクセがついたのですが、ヘアスタイルも同じで、引いた時にラインがしっかり出ているか、細部までしっかり切れているかを今まで以上に意識して見るようになりました。相乗効果ですね。写真をやってよかったと思っています。こうして個展を開いて在廊すると色々な世代の方がギャラリーに来ます。お話させてもらうと、思いがけない視点でのアドバイスをいただけたりと、とても勉強になります。今回いただいたアドバイスを吸収して、これからも美容師と写真家と二刀流で、自分のスタイルでやっていきたいと思っています。

嶋田さんの個展「気鋭の排他」は29日(木)の14:00まで。日曜は休館ですが、23日の祝日は元気に営業しております。嶋田さんと仲間の皆さんが紡いだ作品世界をぜひギャラリーでご堪能ください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 エプサイトギャラリー
 嶋田聡史写真展 「気鋭の排他」

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