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2016年06月08日 | Posted by CPMD

エプサイトギャラリー 東京写真月間2016 米屋こうじ写真展「ときのしずく」

みなさんこんにちは
エプサイトでは6/3(金)より、本年度の東京写真月間の企画展として米屋こうじさんの写真展「ときのしずく」を開催しています。

Ka1▲今年度の東京写真月間のテーマは「人と鉄路 -心をつなぐみち」。ギャラリーには米屋さんがこの二十数年の間に国内のあらゆる路線で撮影したきた写真を見直し、選んだ作品が並びます。 駅や列車の旅がつくりあげる情景に思わず胸がジーンとします。

米屋こうじさんは鉄道写真家として、雑誌を中心に活躍するフリーランスのフォトグラファーです。
鉄道で日本の各地、海外では主にアジアの国々を中心に旅をして、鉄道と人、その周囲の情景をカメラに収めてきました。 

米屋さんは山形県の出身。 実は米屋さんの親族には旧国鉄に従事された方が多く、おじい様は後年奥羽本線神町駅の駅長を務め、お母様は32年間に渡り、駅の売店「キヨスク」で販売員として勤務、また叔父さん叔母さんたちも様々な立場で国鉄の職員として仕事をしてきました。
そんな米屋さんが鉄道の魅力に目覚めたのは小学生の頃。 国鉄職員を父に持つ、鉄道に詳しい友人の登場により、米屋さんの鉄道への趣味はどんどんエスカレートしていったと言います。米屋さんが小学生だった1980年前後は日本全国の子供たちを虜にした「ブルートレイン・ブーム」がありました。地元の山形県、奥羽本線を走る唯一のブルートレイン「あけぼの」を見るために、早朝まだ明けきらない空の下、小学生の米屋さんは線路の脇まで何度か出かけていたそうです。

「見る」から始まった鉄道の趣味は、次第に「乗る」ことにも興味が移っていきます。1982年春に「青春18きっぷ」が登場すると、当時中学生だった米屋さんは早速友人たちと計画を建て、ただ鉄道に乗ることが目的の旅をします。
高校生になると、毎日電車で通学することが楽しみに。 快適な最新の車両より、夏の暑いさなかでも扇風機がついていない「旧型客車」に乗ることのほうがうれしかったとのこと。 当時から、米屋さんはどちらかといえば最新の車両よりも、古く時を刻んできたもの、どこか懐かしい感じがするものに惹かれていたようです。

ちょうど米屋さんが仕事に就く頃は、国鉄が民営化に切り替わる頃。 新規の採用枠はなく、幼いころから漠然と抱いていた「国鉄で働く」という思いはかなわなかったものの、鉄道雑誌を良く見ていたこともあり、撮影の趣味を生かせるカメラマンという職業を目指すべく、東京に進学します。
そして、鉄道カメラマンという立場で、鉄道の魅力を広く伝える仕事をしていくようになります。

今回の写真展を通じて米屋さんが伝えたかったことをお聞きしました。

米屋さん:鉄道は、明治時代から今に至るまで人々の暮らしに、寄り添い続けてきました。 大変な戦争があった時代もあり、国鉄の時代もあり、、、。 いつのどんな時代でも毎日どこかの誰かの日常の中で必ず利用されている。様々な人の事情や思いを乗せて走る鉄道にはやっぱりドラマを感じます。住んでる場所や世代によって多少違うかもしれないけど、鉄道には 旅情だったり、郷愁だったり、誰しもが思い描くイメージがあって、今回の写真展ではそれを表現してみようと思いました。 

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▲ホームや車窓から見る日本の四季、行き交う人々、走り去る列車のテールランプ、一条の線路、、、
米屋さんの作品には「旅情」をかきたてられます。エプサイトのオジサン集団も思わず郷愁を誘われ、のめり込み気味です。 オヤジ達も泣かせるロマンあふれる作品なのです。

さて、話は変わってプリント制作の話も少し。今回の展示作品にはフィルムカメラからデジタルまで、二十数年に渡り米屋さんが歴代愛用してきたさまざまなカメラが使われています。 割合としては1/3強がフィルムです。
ポジフィルムからのスキャンは、一部の超大判プリントを除き、米屋さんにエプソンのGT-X980を使用いただきました。

1▲スキャン作業にあたり、ポジをフォルダーにセットする米屋さん。実はここに静かなこだわりが、、、

米屋さん:スキャンのときにフィルムの端が、マウントにかかってケラれてしまうことがあるので、スキャン用のマウントを用意しています。

3▲左が通常の35mmマウント、右側が米屋さんの専用マウント。よく見ると窓の周辺を削って広げています


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▲米屋さん愛用のフィルムフォルダー こちらも枠が広くなっております。カッターで周辺をカットした後にサンドペーパーで削って仕上げたそうです。

確かにマウントにもフィルムフォルダーにもまっすぐにセットしないと、絵柄の端がビミョーに切れたり、また絵柄自体が切れなかったとしても若干端がケラれることはありますよね。 ここエプサイトにいると、作品制作における写真家さんたちのさまざまな独創的工夫を垣間見ることができます。

またギャラリー内、額装作品のプリントには、今回エプソンの「MC画材用紙 ロール」を使用しました。
 
米屋さん:いつもは「フォトマット紙」を愛用していますが、展示はより柔らかい印象の画材用紙を選びました。情報量を抑えたソフトなプリントのほうが、この作品には合っていると思いました。

米屋さんの穏やかなお人柄を写すかのように、プリントも優しい雰囲気に仕上がりました。

4▲仕事で全国の鉄道路線を巡る今でも、気になる列車の情報を得ると、つい出かけてしまうと言う米屋さん。今回の写真展の作品は、米屋さんが写真家として鉄道と共に刻んだ24年間の月日から、こぼれ落ちた「しずく」でもあります。

米屋さんとお話ししていて、私も鉄道でどこか出かけてみたくなりました。今思い起こせばかつて私もたった1度だけ「青春18きっぷ」で旅をしたことがあるのですが、行き先は偶然山形県でした。今度はどこに行こうかな。ゆっくり考えてみます。

みなさん、米屋さんの写真展は6月23日(木)15:00まで開催しております。ぜひエプサイトに足を運んでくださいね。

エプサイト 米屋こうじ写真展 「ときのしずく」

米屋さんの在廊中に限り、ギャラリーでは米屋さんの写真集、書籍の販売のほか、明日からひたちなか海浜鉄道さんのご協力を得て「南阿蘇鉄道 希望の光 復興祈念切符」を米屋さんが委託販売します。 数量限定ですので、ご希望の方はお早めに!!
・南阿蘇鉄道 ・由利高原鉄道 ・ひたちなか海浜鉄道 ・いすみ鉄道 ・若桜鉄道
こちらの5路線の切符が入っていてお値段1000円 うち700円が南阿蘇鉄道への支援金となります。

Photo

また、6/11(土)15:00からは、米屋さんのトークイベントを実施します。
今回飛び入りゲストとして、同じく本年度東京写真月間の企画展作家であり、先日オリンパスギャラリーで写真展を終えられたフォトライターの矢野直美さんにもお越しいただく予定です! 華々しい!! とっても楽しみです♪  
イベントの詳細は下記をご覧ください。

エプサイト 米屋こうじ写真展 トークイベント

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

(オギー)

 

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