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2015年09月25日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイトギャラリー・河野俊之写真展「NOMAOI~甦る騎馬武者たち~」

『和紙の風合いの良さに、わしはもう降参じゃ。
いやぁ~、参った参った。
河野俊之、おぬし、なかなか出来るな!
天晴れじゃ』

あれっ?、河野さ~ん、ギャラリーからぶつぶつ話し声が聴こえてきますが、誰かお知り合いの方ですか?

河野さん「え~っ、知りませんねぇ。今は誰も居ないはずですけど?」

皆さん、こんにちは。
ギャラリーチームです。

今回ご紹介するのは、プロ写真家・河野俊之さんの個展です。
テーマである相馬野馬追(そうまのまおい)は、旧相馬藩・現在の福島県南相馬市を中心とした地域で開催される、一千有余年の歴史を誇る馬の祭典です。

河野さんのごあいさつパネルから抜粋してご紹介しましょう。

河野さん「とりわけ私が心惹かれたのは、最終日の野馬懸(のまかけ)です。野馬懸は竹矢来に追い込まれた荒馬めがけ、白装束の御小人が一斉に飛びかかり、最初に捕らえた馬を神馬として妙見社に奉納する神事です。この野馬懸が行われる小高神社は、福島第一原発からわずか17㎞しか離れていない避難指定解除準備区域内にあります。そのため2011年の夏、野馬懸の開催は見送られました。相馬の人々、特に小高郷の人々は野馬懸再開を願う強い思いから、震災後、真っ先に小高神社の壊れた鳥居や灯篭を補修し、境内の表土を剥いで除染をしました。そして2012年7月28日、野馬懸が再開されたのです。人々の表情からは相馬野馬追を例年通り開催できた喜びと、伝統文化を守ってきた誇りが感じられました。また同時に、先の見えない不安と苛立ち、やりきれない複雑な思いがあるようにも映りました。
この作品を通して、相馬野馬追の素晴らしさはもちろんのこと、そこで暮らす人々の複雑な思いを広く知って頂き、今も生き続けている相馬武士の魂を感じて頂ければ幸いです」

今回のテーマを表現するために、河野さんが厳選したプリント用紙は、アワガミ インクジェットペーパー プレミオ雲流
楮(こうぞ)の繊維を細長く筋状に残した、非常に和紙らしい和紙です。
河野さんは、相馬野馬追の躍動を閉じ込めるように、まるで美しいポートレートとして
撮影し、それを独自の美学に基づいたモノトーンで雲流にプリントして見せてくれています。ストップモーションで切り取られたプリントは、まさしく雲の流れのような独特な表面のランダムなテクスチャーによって、今にも動き出しそうな内面のパワーをひしひしと感じさせます。
雲流・モノトーン・エプソンプロセレクションプリンター(K3)、この組み合わせは、今風に言いますと、ちょっとやばいかもしれません。
止まっているようで動いている、乾いているようで生々しく臭ってくる、現代のようで中世にしか見えない、静かなようでざわめきが止まらない・・・、このような写真は、平面でありながら悠久な時間の無限な奥行きを感じさせ、タイムスリップのための入り口のようにも見えてくるから不思議です。
Dscf1653「設営が終わって、我ながら満足しています。プリントして平面上で見るのと、壁に掛けて見るのとでは印象が随分変わりますね。ちょっと大きすぎるかな、と思っていたものも小振りに見えたり、面白いですね。照明も試行錯誤させてもらいましたが、良い雰囲気になったと思います。あとは、たくさんの方に観ていただけるよう祈るばかりです」と仰る河野さん。ギャラリー中央のテーブルには、同じ相馬野馬追のカラープリントを交えたBOOKも展示していますので、お見逃しなく。アナザーカット、舞台裏カット等、展示作品とは対照的な作品が楽しめます。

河野さん渾身の写真展、是非ともエプサイトまでお運びください。

そういえば、今朝(9/25)エプサイトに出勤してギャラリーを確認すると、おびただしい馬の蹄と土の匂い、酒宴の跡が・・・。
昔、「戦国自衛隊/半村良 著」という小説がありましたが、今回の河野俊之展は、その逆をいっていますね。
今は、おとなしく写真の中に戻っていますが、ひょっとしたら、戦国武者たちのちょっとした動き、馬のいななきなどに気付く方がいらっしゃるかもしれません。
ごゆっくりお楽しみください。
(ギャラックマ)

河野俊之写真展「NOMAOI~甦る騎馬武者たち~」の詳細はコチラ
河野俊之さんのWEBサイトはコチラ

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