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2014年04月23日 | Posted by マスター

「いいプリント」を作るには? ー プリントの「設計」について 1

ども。マスターです。

10年以上プリントやレタッチのセミナーをやっていて、最近特によく感じていることがあります。
それは、「コレ、補正しなくてもいいですよね」という写真が圧倒的に増えたこと・・・


ひと昔前までは、「シャドウに色が浮いてしまった」とか、「この緑がデジタルっぽいし派手!」「ノイズが~」など、カメラやプリンターだけでは不十分な要素をレタッチで補わなければならないケースが少なからずありました。それが今ではカメラもプリンターも性能が上がり、ショット数もみなさんのデジタル知識も増えて、「手を入れなければならない写真」、というのが目に見えて減ったのです。

そんな事を日々感じていたので、今年のエプソンフォトグランプリの総評で田沼武能さんがおっしゃっていた言葉がとても印象に残りました。田沼さんがおっしゃっていたのは、これから重要になってくるのは、 「ただ綺麗ないい作品」というだけではない、「何を撮るか、何を表現するかといった撮影者の感性と構想」だということ。

Epg_3▲全体総評の他にも、田沼武能さんと三好和義さんより各部門毎の講評をいただきました。傾向も見えてくるようで勉強になります。エプソンフォトグランプリのページはこちら

この「撮影者の感性と構想」は、プリントを作る際にもとても重要になってきます。


私がプリントのためのレタッチをする場合、補正の目的は大きく2つあると考えているんですが、

 < プリント時の補正の目的 >
     1.画像のクオリティを高める
     2.意図やテーマを反映させる

1.の「クオリティを高める」とはつまり、プリントしたときにあるべき描写がきちんとできている状態に整える、完成度を高めるということ。
作業としては、意図しないトビや潰れが出ていないか、ゴミがのっていないか、ノイズやトーンジャンプはどうか、などをチェック&補正して、写真の良し悪しより以前に「アレ?」と思われてしまう要素を減らすということです。さっきも書いたように、この部分で必要な作業というのは機材の進化によってかなり少なくなってきました。

Sample_2▲これは極端な例ですが、右のようなカメラのゴミはプリントする前にやはり取っておきたいものですね。それから、「夕方の入道雲」を撮影しているので、この写真の場合、雲の部分はあまり白とびしていないほうがいいな、と判断できます。


そして田沼さんがおっしゃっている「感性と構想」をプリントとして表現するのに必要なのが、2.の「意図やテーマを反映させる」目的で行うレタッチです。
これは主として明るさやコントラストの補正にはじまり、色調や部分的な補正といった作業が当てはまります。「必要」と書きましたが、人によっては撮影で完結できるため、レタッチ自体をやらなくてもいい場合もあるかもしれませんね。

そしてこの2つがうまく達成できた時に、はじめて人に伝わる「いいプリント」になるんじゃないかな、と。

Photo_2▲私が作家さんのプリントを制作する際の流れです。データをお預かりしてすぐにレタッチを始めるわけではありません。作家さんの「感性と構想」を共有して、具体的にどのような仕上がりにするかを「設計」するのが最初の重要な作業になります。


先週末に実施されたepSITEの「プリント・ステップアップセミナー」では、このあたりのお話を中心に、まずは自分が「何を表現したいのか」「そのためにどのようなレタッチをしたらよいか」ということを、参加者おひとりおひとりに考えてもらうワークショップをしてきました。
具体的に何をしたか、というのはちょっと長くなりそうなのでまた次回ご紹介したいと思います。

でわでわ。

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