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2013年10月16日 | Posted by けんたむ

改めてデジタルプリントを考える その2

こんにちは。けんたむです。

前回のエントリーにて、保守派と新世代派の皆さんがデジタルプリントに対してどのように考えているのかという仮説・考察をお伝えしました。今日は私のような保守派の皆さんに対して記事を書きたいと思います。

その前に、、このブログをいつもご覧頂き、ご意見をくださっているカメラ小僧の憂鬱さんがとても面白い記事をエントリーされているのでご紹介いたします。リンク先はコチラ

そのカメラ小僧の憂鬱さんの周りでは特に原版崇拝などの話は特に上がらないとか。それにプリントの話をすることも稀だとか・・。「エプソン社員だからいじめられているんでは?」とのことですが、御意。先日は月に37本ものインクを消費した鉄界の達人から積上ったカートリッジ写真と共に「安くして^^」というプレッシャーが。。私の周りは常にプリントの話がおおく、先日エントリーしたような話にすぐに至るんですがね。そのわたしの周りの方々が常用しているポジフイルムは確かにプロカメラマンや雑誌投稿常連者が昔から使っていて、雑誌にそれが綺麗な発色で掲載されているのを見て、そのうちみんな使うようになって浸透したのだろうと推測しています。それに加え、失敗が許されないポジならではのラチチュードの狭さを使いこなすことが上級者としてのステータスにもなり、デジタルになってもその感覚が続いているのかもしれません。

2さて、話を本題に戻しましょう。先日3連休を利用して久々に北海道に。長万部〜倶知安〜大沼あたりウロウロしながら充実した時間を過ごすことができました。ハイライトは3日目早朝。函館を出発して間もない寝台特急が低くシブい光を受けながら疾走する姿を写すために、夜の帳が下りているうちから行動開始。明るくなると駒ヶ岳から噴煙の如く押し寄せる雲に「やられたか」と思いましたが、通過10分前から全開露出状態に。これは人為的ミスが無い限り勝利確定で、現場でご一緒した鉄道写真家の村上悠太さん、ペンタックスの一眼設計チーフの友人らと感動の逆転劇に喜びを分かち合いました。

さて、昨今のネットは本当に便利なもので、Googleで撮影地検索をするだけでその場で以前撮影した画像がゴロゴロとhitします。同じ時間、同じ列車、同じ季節で撮っているのに仕上がりはまちまちで、ここにデジタル画像の面白さがあります。それぞれ個人の思惑が働いているから、色の違いが如実に(あまりにもモニターの色がおかしいんだな・・という例ありますけど)。その人が何を重視してレタッチしたのか、一目で分かるようになるのがデジタルの楽しさでもあります。

フイルム時代は結像の強弱はレンズ性能により異なっていましたが、基本的な発色はフイルムに依存する形となるので、少なくとも鉄の世界では富士フイルムのポジさえ使っていれば、皆同じ発色でした。一方でデジタル。先日のエントリーで、「デジタルでもフイルムのような発色を得たい。しかし原版を調整するには抵抗がある。」など、原版こそ写真の原点という声もある事をお伝えしましたが、特に早朝や日没などの撮影画像はAWB(オートホワイトバランス)が完璧とはではないのでリアルに写し込む事ができず、デジカメがいくら高機能になったからとはいえ、調整ありきの撮影を覚悟しなければなりません。

1_7

今回撮影したRAWファイルをLightroomで展開すると、「え〜、こんな味気ない色だったっけ・・」と落胆。脳内イメージでは「日の出直後に黄金色に輝く列車」だったのに、これは味気ありませんね。この画像を見ただけで、自分の記憶が曖昧だったことに気づき、結局は「どんな感じだったっけ?」と、撮影に興奮気味だったのでその色合いを思い出す事すら出来ません(笑)。ですから、私は見たままの、ありのままのという事にこだわる事をデジタルになってからやめています。それを「嘘の写真」と一刀両断されては仕方ありませんが、デジタル一眼レフのAWB機能が未だ万全ではない中では、画像処理は必然です。

2_2

それで、私の場合は上図の赤く選択した部分のみ、ホワイトバランスを変え、レベル補正を調整しただけです。海の色は青色を残したかったので、ここだけは調整をかけておりません。 ところで先日、カメラ小僧の憂鬱さんから「先日のエントリーでトーンカーブを使っていた。エプソンの場合、担当者が変わると言う事も変わる。エプソンの社風みたいなもので好き勝手に言いたい事もいえるので一概には否定しない。」といった内容のご意見をいただきました。確かに社風と言えてしまうかもしれません。sRGBで撮影した人はsRGBでプリント、Adobeの人はAdobeでプリント、Adobe RGBは決してsRGBより綺麗というわけではなく・・云々の話は綺麗な一本筋がありますが、レタッチに関しては、長らく製造サイドで技術フォローをしていたレタッチャーのマスターより「レベル補正、カラーバランス、色相彩度の3点セット」以外は基本的にアマチュアの皆さんに積極的にご紹介しないということにしておりました。しかし、それも強制力を働かせていないので、目の前のお客様に各人の亜流で展示会等でお伝えしていたことは否めません。基本軸は定めながらも、自身の想いを各人で言いたいように言えるフランクな社風も大事にしたいと思います。

で、結果はこちら。

5

画像処理でリアルに見たシーンをごまかす、ではなく表現するという考え方だ大事だと思います。このシーンは、日の出直後に銀色の車体が黄金色に輝き、まわりの草の葉も橙色に染められる、というのがコンセプト。実際はここまでの発色ではなかったのかもしれませんが・・。

この色をありのままに出力することが得意なのはやはりPX-5V。色転びの無いニュートラルな発色はさすがです。以前持っていたPX-5500は同じK3とはいえ、ちょっと黄色転びがあったので、余計そのように感じます。そして、ある程度プリンターに色を作ってもらうのであればPX-7V。使い分けが出来れば最高なのですが^^;

結果、Googleでこの撮影地で写した画像を検索しても全く同じような発色の写真は1枚もありません。リアルに見たシーンをそのままで、という考えも大事ですが、こういった楽しみ方もアリですよね〜?

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