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2012年09月04日 | Posted by けんたむ

難攻不落の「青」

こんにちは。けんたむです。

お盆休みが終わって約2週間が過ぎました。ようやくいつものペースに戻ってきたかな?という感じです。そのお盆休みはもっと長い時間を掛けてゆっくり過ごすことも考えたのですが、前線の影響で天気予報がコロコロと変わり、撮影日前日夕方の予報で晴れになったのを確認して車で急いで出動・・といういつもの土日と変わらないことをやってしまいました。

1行き先は山形県と秋田県の県境にある日本海を背に撮れるポイント。狙うは臨時で走る寝台特急ですが、日本海の海の色をどのようにプリンターで出力しようか自然と頭をよぎります。もし海の上に雲がやってきて太陽光を遮るような事があればたちまち鉛色に落ち込んでしまい、LightroomやPhotoshopなどの画像処理ソフトでも修復は困難です。この美しい日本海の青をそのまま表現するにはやはり晴れで撮り終わらなければなりません。

結果、狙っていた被写体は快晴の下で通過。無事シャッターを切ることができ、まずは一安心。あとはこの海の色を自然な感じに仕立て上げる作業に移るわけです。

◆プリンターって青の表現はとっても難しい

以前よりこちらのブログではカメラのモードをsRGBにしている方は「Epson sRGB(エプソン基準色)」でプリントしてくださいね~と訴求しております。また、日本海はさすがにモルジブのような群青色の海ではないので、Adobe RGBで撮る必要はありませんよね。ただ、プリンターって「青」の表現が実はものすごく難しいんです。

プロファイルを使用してのプリント方法では「紙の地色に合うように、モニターの色を忠実に再現」という言葉が適切だと考えますが、通常のドライバーのエプソン基準色(sRGB)やAdobe RGBモードでは、両方とも厳密に言うと、「忠実色」ではなく、「期待色」です。ただし原画にきわめて近いように忠実に再現できるようにコントロールしております。

色設計をやっている担当曰く、ドライバー処理の中で一番再現が難しいのが「青」。あくまで原画に忠実に再現しつつ、プリンターの色域外の色を人間の知覚する色に合わせるよう処理しています。実は一般のインクジェットプリンターのインク構成では「青」が「バイオレットブルー(紫に近い)」になりやすい傾向にあります。PX-7Vでは青インクが搭載されてコントロールしやすくなっておりますが、こと5Vに関しては「見た目がナチュラル」な発色を目指しているため、「シアン」と「ライトシアン」の2色によって青を表現しなければならず、再現が難しいのです。「シアン」と「ライトシアン」を組み合わせて、バイオレットブルーになること自体は、色相としては正しい動きなのですが、人間の目には文字通り紫に見えてしまいますので、青に関しては少しばかり「期待色」としてコントロールしております。そのようなコントロールの結果、Epson sRGB(エプソン基準色)は手前味噌ですが、かなりの評価を頂戴しているんじゃないかなあと。

ところで余談ですが、私が初めてプリンターを買ったのは2003年に発売されたPX-G900という顔料光沢系のプリンターなのですが、それは本当に青の再現が暴れまくって大変でした(笑)確かPX-G900は青がちょっとマゼンタ寄りに振れやすかったような・・。それから5年以上の時間が経過して技術も蓄積し「自然な青」を手に入れる事ができたのだと思います。

◆仕上がりの結果

2

こんな感じです。A4の写真用紙光沢にプリントし、スキャンしたものです。青の色、決して派手ではなく、好ましい色調になりました。

最後に、仮の話ですが世の中にあまり色再現を重視していない、重視したくても技術的課題で出来ないインクジェットプリンターがあるとすれば、「青色の再現がいい加減」という事になりますので、お求めの際は、是非ショールームや店頭にてサンプルプリントをお確かめくださいね。

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