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2012年07月06日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイトギャラリー・木藤富士夫写真展「ZOO ANIMALS」

こんにちは、ギャラリーチームです。

今回は、エプサイトギャラリー「スポットライト」対象展として選考された木藤富士夫さんの写真展をご紹介します。

Dsc_8688s
▲DMにも使用した縞馬の作品の前でポーズをとる木藤さん。

非常にコントラストの高いモノトーンで表現されているのは、動物園にいる動物の身体の一部。
プリントに仕上げるまでの工程は、一見非効率ともいえる方法ですが、木藤さんには明確な意図があるようです。

木藤さん「この作品は、ISO400のフィルムを1600に増感して撮影しています。現像時間も極端に短くして、コントラストを高めています。撮影からデジタル化しPCで加工すれば効率が良い、と周りからはさんざん言われ、自分でも判っているのですが、このシリーズは今回の手法で押し通しました。ある意味“きたなさ”も表現したかったので、デジタルカメラではきれいに撮れすぎて向いていないと思ったんです。
それに、偶然性がつくり出すということが、写真の重要な要素だと思うのです。自分が一から十までつくったのではなく、何というか“神の手”的なものが勝手に生み出した部分があるということ。だから、自宅で現像するとき“この筒の中には神がいる”と思っています。陶芸家は作品を窯に入れたら火の神に委ねますよね、それと似ているのかもしれません」

なかなかのこだわり派ですし、考え方もしっかりしていると感じました。
その成果は、ギャラリーに足を運んでいただかなければお伝えすることができません。
動物の身体の不思議な模様、毛並み、色彩を美しくグラフィカルに表現する写真家はいますが、木藤さんの写真はもっと生々しく、種ごとの進化で生まれたごつごつ・ザラザラした肉体そのものの迫力で迫ってきます。

今回使用した用紙は、プロフェッショナルフォトペーパー<厚手絹目>。木藤さんの表現意図には最適な用紙選択だと思います。
インクジェットプリンターも、PX-5500を長く使用し、現在はPX-5Vを愛用いただいています。マットブラックインクを使った際の黒のしまりがとても気に入っているそうなので、もしかしたら次の作品でマット系の黒がみられるかもしれません。

木藤さん「このシリーズ以外の作品もそうですが、僕は『写真でやりたいこと』が最初にあって、そのためにどんな手法を採るか、と逆算して考えます。撮影の時には撮りたいイメージがはっきりあります。だからこそ撮れなかったときにはすごく悔しいし、その反省が次の撮影につながります。『RAWで撮っておけば後でどうにでもなる』というのは、あまりいいやり方ではないと思います」
この考え方に全面的に賛成されない方もいらっしゃると思いますが、非常に参考になるやり方であることは間違いありません。
既に秋には別シリーズでの個展も決まっている木藤さん、写真家としての末永い活動が期待できる方だと思います。

まずは、モノクロ動物園を見に、エプサイトギャラリーまで是非お越しください。

Dsc_8692s
▲あえて照明を絞り込んだギャラリー。動物たちの息遣いが聞こえてきそうです。
プリントの大きさに対して適切な距離で鑑賞いただけるよう、中央のテーブル・スツールがじゃまにならないようにコンパクトに配置しています。これももちろん、木藤さんの考えです。

エプサイトギャラリー・木藤富士夫写真展「ZOO ANIMALS

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