カレンダー

« 2020年4月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
RSS FEED

« フォトグラファーズレポート2012 ~吉田繁さん①~ | メイン | それいけ!写真隊 in 別府 【大分県初開催】 »

2012年06月30日 | Posted by フク

フォトグラファーズレポート2012 ~吉田繁さん②~

みなさんこんにちは、フクです。

前回のエントリーに続きまして、吉田繁さんとの対談の様子をあげさせて頂きます。前回は、近年の作品創りについて、海外での活動についてをご紹介しました。

※その①の記事はコチラをご覧下さい。

まだまだアツいお話は続きます、今回はプリントのことについて・・・↓↓

~プリントのこと~

フク:「海外のアート市場の中に作品を持っていくノウハウって確かに日本ではあまり見ませんね?」

Yoshidashigeru3吉田さん:「そうでしょ?ギャラリストやディーラーは物を売る立場ですから、売れる作品を取り扱いたいって思うのは当然です。ですのでアート=最先端の他に似ることのない作品を扱いたいです。そして、彼らの眼にとまるとすぐに『プライマリのプライスはいくらか?』って聞かれますね。僕も値段がよくわからなかったんですが、調べてみるとおおよその値段がわかってきました。だいたい13×19インチサイズのプリントをエディション15(15部プリント)として、1枚1,500ユーロとか1,000ドルくらいが平均的らしいです。まずは自分の値段がいえないといけないんです。でもそれはあくまで目安であって、その他に委託販売をどうする?決済方法をどうする?といったことを英語で交渉が必要が出てきます。」

大川さん:「難しい交渉ですね~(笑)」

吉田さん:「そんな英語しらないよ!って単語がたくさん(笑)」

Yoshidashigeru4_2フク:「プリント物が商品ですからやはり紙も重要になってきますよね?」

吉田さん:「それはもちろんです。最初僕はEPSONのアート紙にプリントして持っていったんです。そうしたらいきなり『phいくらだ?』って聞かれるくらい神経質(笑)。次に『なんでこの用紙を選んだか』って聞かれました。これもはじめうまく答えられませんでした。今だったら例えば和紙にプリントをしていたら『日本のスピリットを描きたいんで1400年続いているこの紙を使っているんだ』って言うでしょう。ペーパーも作品の一部ですので、その選択は重要です。」

大川さん:「アート市場ではモノクロがやはり多いのですか?」

吉田さん:「いや、カラー写真が圧倒的に多いですね。しかしモノクロは写真でしかできない表現です。僕はモノクロとカラー、どっちが良い悪いはなくどちらも正しい写真と考えています。例えば日本画でいうと、日本画は顔料で描くものと墨絵という墨で描くものがありますよね?どちらも日本画の範疇でスピリチュアルの部分では一緒です。それと同じでモノクロ表現は写真にとってカラーとスピリチュアルな部分が共通の絶対に切り離せない要素なのです。」

フク:「そうですよね、よくよく考えれば、モノクロは肉眼では見えない、写真だからこその表現ですもんね。だからこそ、奥が深いし、難しいし、人が魅了されるんでしょうね?!当社もモノクロに対応したプリンターを出していますが・・・いかがでしょうか?」

吉田さん:「そう、モノクロの歴史はカラーに比べても圧倒的に長いですので、このフィールドでリーダーシップを持っているというのは非常に意味があることだと思います。そのかわり、当然モノクロを見る眼は世界共通、厳しいですけどね。」

フク:「うぅぅ、、かなりプレッシャーですね(笑)」

大川さん:「改めて日本を振り返る時、現在のプリント作品をどう見ますか?」

Yoshidashigeru5吉田さん:「日本のカメラマンってプリント能力が低いなって思います。これはカメラマンの方だけの責任ではなく、プリンターメーカーさんにも責任があるように思ってます。EPSONさんの場合はクリスピアばかりのプロモーションをしていますが、あれは実は良くない。広めようという意思はわかりますが、もう少し早い時期に他へ転換できなかったのがまずかったように思います。結果的にクリスピア一辺倒になってしまい、結果プリント能力の低下につながってしまっている。今の状態ではアートペーパーでプリントするのは難しいんじゃないかな?」

フク:「うっ!?プリント能力の低下には我々にも大きな原因が!?(驚)プリンターメーカーとして反省点も多く見えてきました。。今まではどうしても「ひろめていく」というところに重点を置いていましたね。どちらかというと撮ってプリントしてねっていうところどまりでした。用紙でもクリスピア綺麗でしょ?で終わっていました。そういう意味でも、今後はやはり用紙の違いによる作品創りの広がり、アート紙を広めていくことに意味があるというか・・・」

吉田さん:「プリンターメーカーさんは一生懸命プロモーションをしていますが、見せる相手をつくってこなかったのがいけなかったのかもしれません。目標をつくっていないですよね?壁に貼るとか展覧会をやるとかだけでなく、もっと高いレベルの次元の目的も必要と思います。それがあることによって紙を選ぶ目的が出来、それに応じて補正方法、色幅、色を意識する・・・これからプリント技術を上げるには見せる相手を育てることが大事なんじゃないかと思います。」

フク:「なるほど、、まさしく仰る通り。小さなことからでも我々でできることはやっていかなければならないですね。ゆくゆくは我々プリンターメーカーだけでなく、写真家さん、メーカーさん、雑誌社さん等、写真業界全体でそのような動きができていけたらいいですね!今後も引き続きご協力お願いします!」

・・・いかがだったでしょうか?次回は来月末の予定。今後もいろいろな方に取材し、『写真』についての想いの丈を思う存分語って頂こうと思っております。是非お楽しみに~。

それではまた、宜しくお願い致します。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/311439/29293587
<トラックバック時のご注意、必ずお読みください>
○トラックバック送信を行うと同時に、トラックバック先であるエプソンプロセレクションブログの記事へのリンクを本文に挿入してください。トラックバック先へのリンクがない記事の場合、セキュリティ機能によりトラックバックが受け付けられない場合がございます。
○トラックバックの反映に時間を要する場合がございます。

○公序良俗に反するブログのトラックバックについては削除させていただくことがございます。

このページへのトラックバック一覧 フォトグラファーズレポート2012 ~吉田繁さん②~:

最新のトラックバック

トラックバック一覧