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2018年02月23日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイト 池上諭写真展「蜜柑が赤く熟れる時分」

みなさんこんにちは
まだまだ寒い時期ですが、夕方は少しづつ日が長くなってきていますね。梅の花も咲き、春が着実に近づいているのだなあと実感しています。もう寒いのはイヤ!待ち遠しいですね!

さてさてエプサイトではただいま池上諭さんの写真展「蜜柑が赤く熟れる時分」を開催中です。
エプサイトでは前回の塩原さんの会期に続き、また果物つながと思いきや、作品のテーマは全く異なります。

池上さんは秋から冬にかけて愛媛県の農家に住み込みで働き、みかんの収穫作業を手伝っているとのこと。今シーズンで4年目になるそうです。海が見下ろせるみかん畑で仕事をしながら、その周囲の景色を丁寧に丁寧に、しっかりと見つめて撮った、そんな作品です。

Photo
池上さん:ここには仕事で行ったので、最初の2年は特に写真は撮っていなかったです。でもそのうち愛着が出たというか、自分の中の記憶として残してみたいと思いました。撮影は休みの日や仕事が天気の関係で切り上げになった合い間に、少しずつ続けてきました。この仕事は天気がとても大事で、雨になると仕事ができません。

確かに、まぶしいお天気の写真は少なく、どこか湿度を感じる写真が多い気がします。そして、池上さんの作品の中に人の姿はほとんどありません。だけど、何故でしょうか。人がいた気配やその場の空気が濃密に閉じ込められているかのような感じがします。風景が映っているのですが、風景の向こう側にある何かを思わずにはいられない作品です。

池上さんの作品に対し、エプサイトの選考委員のお二方は以下のようにコメントされています。

小高 美穂さん・評
観光的に撮ったのではなく、何か思いを抱えて徘徊している感じがうかがえる。ただの風景の記録ではなく、個人の旅をのせた何かにしようとしているのだと思う。示唆的なカットもあって、見終わったときに独特な余韻を残す。

北島 敬三さん・評
見ているものが複雑で、矛盾とか迷いといったものも受け入れているような感じがある。だから見る側にも多くの発見がある。見えているものを見えているように撮っているのではなく、曖昧な場所を目指そうとしているのだと思う。

池上さんの作品は、みなさんにはどのように映るでしょうか。

さて、話は変わりプリント制作のお話を少し、、 
池上さんは、作品をフィルムで撮られています。今回の作品はそれをスキャニングし、インクジェットプリントで仕上げています。プリントはエプサイトのプライベートラボでつくられました。

池上さん:デジタルカメラをあまり試していないので、実際どっちが合っているかは自分でもわからないです。ただフィルムのほうが撮影からプリントまでの工程に手間がかかり、1枚1枚じっくり見ることになるので、そこは良い気がします。またフ
ィルムで撮っておけば、銀塩でもプリントできますし、それをスキャンニングすればデジタルでもプリントできます。

スキャンする際にも作品をじっくり見て、その後プリントする過程でじっくり見て、、、 池上さんがラボで作業しているときプリントをすごく丁寧に見ていたのが印象的でした。

池上さん:デジタルのほうが銀塩で焼くよりもトーンをコントロールしやすいと思います。またインクジェットは作品のサイズも自由がきくので展示には向いていると思います。展示はたいていインクジェットです。

P2221579▲ギャラリー内の様子。今回は作品のサイズを2種類に分けて展示しています。紙は絹目を選択。ギャラリーの光と作品の雰囲気が良くあってます!

Photo_2▲池上さんを記念撮影。年末に池上さんが収穫していた「真穴みかん」をエプサイトに送ってくださいました。これがとっても甘くて美味くてビックリ。スタッフみんなでバクバク食べました。ごちそうさまです!

さて話は変わりますが、今回の池上さんの会期で昨年10月から始まった2017年度・エプサイト下期公募展の6会期、全てが開催されたことになります。池上さんの会期が終了後、この6つの会期の中から最も優れた展覧会を選考し、表彰します!
6名の作家さんをお一人お一人展覧会の準備過程から見てきた私としては、もはやお母さんのような心境です。静かに選考の過程を見守りたいと思っています。

みなさま、池上さんの会期もどうかお見逃しなく。。。
展覧会は3/1、14時まで開催しております。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

エプサイト
池上諭写真展 「蜜柑が赤く熟れる時分」

池上さんのwebページはこちら

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2018年02月10日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイト 塩原真澄写真展「果物を育てて」

みなさんこんにちは! いやいや今年の冬は寒いですね~ ネコのようにいつまでもこたつで丸くなっていたいです。 

さて、エプサイトでは塩原真澄さんの写真展「果物を育てて」が始まっています。
塩原さんは長野県塩尻市で果樹園を営みながら、自ら育てた果物を撮影し、それらを作品として残す取り組みを行っています。

20180202_▲塩原さんの作品。気品溢れる果物たちの姿にただただ圧倒されるばかりです。

「ボタニカルアート」という言葉があります。まだ写真のない時代、植物の様子をリアルに伝えるために植物学者と画家がペア組み、植物学的に正しく、そして極限まで細密にその姿を描きました。それらの絵があまりに素晴らしいことから、19世紀、主にヨーロッパで大流行し、今ではボタニカルアートは広くインテリア・アートとしても親しまれています。塩原さんはこの「ボタニカルアート」の美しさと精緻な描写に感銘を受け、これを写真で表現することに挑戦してきました。

ご自身で手塩にかけて育てた果物たちを、このような美しい形で写真に残す。しかもここまで極めてしまう方がいるなんて! 昨年春の公募選考会で初めて作品を拝見したときに、しみじみと驚いたのを覚えています。ちなみに応募時のブックが、果物の箱の中にきちんと収められ、エプサイトに届いた時にも驚きましたが、、、

さて、今回の展覧会の話を。。。塩原さんの作品は二つの表現で構成されています。ひとつは白バックでまさにボタニカルアートを写真で再現したクラシカルなテイストの作品。もう一つは黒バックで撮影した非常に精緻で現代的な印象の作品です。

4▲ギャラリー内の様子。博物館にいるようなアカデミックな雰囲気が漂います。

作品の見どころは多々あります。
まずは塩原さんの果物に対する高い知見が作品にそのまま反映されているところ。日々果物に向き合い実際に育てている人ならではの視点が、作品の中に存分に感じられます。

ギャラリー内左側、黒バックの作品群の中には、果物の一連の育成過程を一枚の写真の中で表した作品があります。種無しの果実にするための化学処理、粒の間引きなど、知られざる育成の過程が丁寧に描かれています。塩原さんの作品はまさに「果物ドキュメンタリー」でもあるのです。
また塩原さんが取り組まれている育種(生物を遺伝的に改良する、、ということらしいです)の過程で生まれた、さまざまな葡萄の姿も見ることができます。病気に弱かったり、皮が薄すぎたりなど、何かしらの理由により、結局生産品種として世に出回ることなく潰えた葡萄たち。塩原さんはその姿をいつくしむように写真におさめ、作品として残しています。

作品のもう一つの見どころは「紙」。ギャラリー内右側、白バックの写真はボタニカルアートそのままに、キャンバスと羊皮紙が使われ、美しい額装に収められています。

みなさん「羊皮紙」をご存じでしょうか。羊皮紙とは正確には「紙」ではなく、動物の「皮」をなめして絵や文字などが書けるようにしたシートのこと。紙が普及するはるか昔、古代から中世にかけ主にヨーロッパや中東で文学や神聖な文書の筆写に使われてきました。「羊皮紙」と書きますが、羊だけではなく仔牛など他の動物の皮でつくられたもの全般を指すそうです。

2▲こちらは「羊皮紙」を使用した作品。なんともいえない品のよい風合いで、かなり精緻な表現です。塩原さんは試行錯誤の末、プリントを作り上げたとのこと。もちろんエプソンの写真用顔料インクジェットプリンターで制作されています!!

話は変わりますが、ギャラリーでは会期初日の夜、オープニングパーティーと塩原さんによる作品解説が行われました。

3▲集まった皆様を前に作品の解説をする塩原さん。自ら育てられたフルーツをお客様にふるまわれました。ギャラリーの中が、甘く、何ともいい香り!!!

作品を鑑賞しながら、塩原さんの解説を聞き、その品種を味わう。なんとも贅沢でオシャレなパーティーですね。塩原さんの果物の育成にかける思いがよく伝わって、とても有意義な時間でした。それにしても塩原さんは何事もとことん極める方です。

塩原さんの展覧会は2/15(木)までですが、まさにこの場所に立たなくては分からない「濃密な何か」がギャラリーにあるような気がしています。
キャンバスや羊皮紙の美しい作品も、黒バックの細密を極める表現も、どうかぜひみなさんの目でぜひ確かめてください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

エプソンイメージングギャラリー エプサイト
塩原真澄写真展 「果物を育てて」

 

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2017年12月22日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイト 西本喜美子写真展「遊ぼかね」 開催中です

みなさんこんにちは
エプサイトでは、12月16日から西本喜美子さんをお招きした特別企画展「遊ぼかね」を開催中です。

91202▲西本喜美子さんは熊本県在住、御年89歳。ユーモア溢れる自撮り写真や画像処理ソフトを巧みに使ったデジタルアート作品が大きな話題を呼んでいます。喜美子さんの人気は日本の国内にとどまらず、広く海外にも及んでいます。

年齢に関係なく、心の底から写真を楽しみ作品を作りつづける姿勢。そんな喜美子さんに我々エプサイトスタッフは熱い注目を送り、今回念願の特別企画展開催に漕ぎつけました。今回エプサイトのギャラリーには、喜美子さんの89年に及ぶ人生の歩みに敬意を表し、ご年齢と同じ数の89点の作品を展示しました。喜美子さんの作品世界は実に多彩!大きな反響を呼んだユーモアたっぷりの自撮りシリーズの他、身近なものを美しい光で表現した作品、また喜美子さんの創作世界の底力を知るクールなデジタルアート作品など、一堂にご覧いただける展覧会となっております。

喜美子さんに展覧会の設営日からトークイベントの日まで、東京にお越しいただきました。その時の様子を少しお伝えしますね。 

まず、展覧会開催前日の夜、設営が終わったばかりのギャラリー内に事前に取材のお申込みをいただいたマスコミ各社をお招きして、喜美子さんの共同インタビューを行いました。

Dsc01388▲当日は海外のメディアも参加。喜美子さんの人気はワールドワイドなのです。

Dsc01411▲インタビューを受けられる喜美子さんと、喜美子さんの息子さんであり、写真の師匠でもある遊美塾・代表の和民さん。展覧会開催まで共に準備を進めてきました。

Dsc01445▲ギャラリー内で場所を移動してのインタビュー。背景は身近なものを題材にして喜美子さんが撮影した作品群。こちらのシリーズも光がとっても綺麗で大人気です。

Img_5499▲報道陣にカメラを向ける喜美子さん。カメラを構える姿もチャーミングです!!

12月16日(土)、展覧会2日目には、喜美子さんのトークイベントが行われました。喜美子さんのお話が直接聞けるチャンスとあって、大勢のお客様にお越しいただきました。

Dsc01470

Dsc_1830▲トークの司会は、KKT熊本県民テレビのアナウンサー・村上美香さんが快く引き受けてくださいました。村上さんは以前から喜美子さんに注目、その動向を追いかけているのです。

Dsc_1835▲トークは、笑いと「ためになる話」が満載で「参加できてよかった」という声をたくさんいただきました。

ギャラリーには、初日から連日大勢のお客様にお越しいただいております。遠方や海外からのお客様も多く、皆さまに感謝でいっぱいです。喜美子さんの世界を写真展という形で表し、お客様と感動を分かち合いたい、そんな思いから実現した今回の展覧会、私たちスタッフもお客様共々、喜美子さんの写真から元気をたくさん分けてもらっています。

さてさて、エプサイトのショールームでは、会期中「西本喜美子さんの作品とコラボ!ポストカードプリント体験」といったキャンペーンを行っております。お手持ちのカメラやスマホで、会場内の喜美子さんのお好きな作品と一緒に記念撮影していただき、エプソンColorio V-editionシリーズの高画質プリンターにて、ポストカードサイズにプリント体験ができるのです。

Img_2743▲エプサイトのS氏も喜美子さんの作品とコラボ。こんな風に、会場内で記念撮影してぜひスタッフにお声がけください。プリントはもちろんお持ち帰りいただけます。

西本喜美子さんの写真展は年明けの1月18日(木)14:00まで開催します。エプサイトは日曜日は休館、また12/28~1/4までは年末・年始休館となりますのでどうぞご注意ください。


皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(オギー)

エプサイト 西本喜美子写真展「遊ぼかね」


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