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2017年04月28日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイトギャラリー・木村高一郎写真展『ともだち』

エプサイトギャラリーで5月11日まで開催中の『木村高一郎写真展/ともだち』は、おそらく観る方の大半がど肝を抜かれる写真展だと思います。

170421_思わず力が入ってしまうこの1枚。写真展DMにも使用されました。
このような写真が、ギャラリー内にズラッと全部で36枚。面白くないはずがありません。

こんなに判りやすく、ちょっと不思議で、かつ観た後に爽やかさをもたらしてくれる写真展は、あまり記憶にありませんね。

そんな中、皆さんがいちばん疑問に思うのはこれですよね。
「タイトルの“ともだち”って?何のこと?」
木村さんのインタビューから抜粋してお応えしましょう。

木村高一郎さん「今回の写真は、トイレで排泄しているときの息子を撮ったものです。(排泄するということは)子どもにとっては、食べることや寝ることと同じくらい大きな意味をもっている。子どもって一日一日が一生懸命で、うんちをするのもその一つなんだと思うんです。5歳くらいって『うんち』って言うだけでみんな笑います。大好きなんですよね。汚いものではなく、仲間みたいにとらえている。そうやってポジティブにとらえて育っていくのは大事なことなんだろうと思います」

さて、皆さん。
親しみ易い写真、そしてタイトルだけを見て、単なる優しいお父さん写真だと思ってしまったら、大事な部分を見落としてしまうことになりますよ。
写真作家・木村高一郎が、今回の写真表現に込めた想いを自らの言葉で語るイベントが先週末に行われました。
写真展開催から2日目にあたる4月22日(土)に、木村高一郎さんと写真評論家タカザワケンジさんとのトークイベントが行われましたので、さっそくその様子をレポートしたいと思います。

タカザワケンジさん「木村さんの作品に初めて触れたのは、2015年の写真展「境界線」という、今の時代のスナップ写真に関する問題提起をした抽象的な作品で、なんて面白いことをやっている写真家なのだろうと思いました。なので、今回の対談のお話をいただいた時には二つ返事で承諾したんです。ところが、いざ蓋を開けてみたら、ともだち?息子?トイレ???、なにそれ、という感じでした。両極端というか、
振り幅が広いというか。
そもそもどうして写真の世界に入ったのですか?」
木村高一郎さん「小学生の頃から観たり撮ったりするのは好きでした。20代の後半くらいにネパールを旅行し、現地で知り合った子どものお祖父さんのお葬式に立ち合うことになり、僕は写真を撮りました。その写真のプリントを持って一年後にもう一度現地を訪れたら、すごく感動されたんです。写真は心を動かす力を持っている、ということを心から実感した瞬間でした。写真にきちんと向かい合っていきたい、と思ったきっかけですね。
・・・で、これまで旅写真的なものしか撮っていなかった自分が、写真を作品としてどうやって作っていけばよいのだろうか、と思い、京都造形芸術大学の通信教育部に入学したんです」
タカザワさん「好きな写真作家として、アンドレアス・グルスキー・畠山直哉などの名前をあげていますが、共通しているのは現代美術的なアプローチをしている作家だということ。ふつう、旅写真的なところから入った人はなかなかそちらの世界には行かないものなのですが、木村さんは珍しいかもしれないですね」
木村さん「以前から現代美術が好きで、展覧会にも結構行ってましたね。こちらのエプサイトで2014年位展示した「ことば」のシリーズも、被写体は家族なんですが、いわゆる家族写真にはしたくなかったんです。どんな人が観ても、外国の方が観ても通じるような普遍性はいつも意識しています。
こらからも、アートとエンターテイメントと、その両面から攻めた作品を作っていきたいですね」
P4220662スクリーンを挟んで向かって右側が木村高一郎さん、左側がタカザワケンジさん。参加いただいた皆さんとの距離感もちょうど良く、リラックスした雰囲気でトークは進行されました。
壁面に展開された一点一点の写真の表情を見ていくと、本当に楽しくなります。
ちなみに、スクリーンに投影されているのは2014年のエプサイト展「ことば」のシリーズです。

トークはまだまだ続いたのですが、総てをお伝えすることはできませんので、木村さんの在廊時を狙って直接お話をされることをお勧めします。

愛情あふれる木村さんの性格は、作品に投影されストレートに伝わってきます。
一方、家族すら客観的な視点で自分の題材に使ってしまうしたたかさもあり、自らを“ベッヒャー派”と言うくらいタイポロジー的な手法も上手く消化するなど、現代美術を意識した制作姿勢は、これから益々楽しみです。

エプサイトギャラリーは、ゴールデンウィーク中も日曜日を除いて開館していますので、家族連れでもお一人でも楽しめることは間違いありません。

是非足をお運びください。

そうそう、もうひとつ。
「ともだち」シリーズの写真集が、エプサイト展に先立ち既に発売されています。
思わずニヤリとさせられる素敵な装丁と共に、是非手に取ってみてください。
また、嬉しいことに2014年の「ことば」シリーズも6月の発売が決まっていて、今回の会期中に特別装丁本を先行して少部数用意されているとのこと。こちらも是非手に取ってみてください。

皆さまのお越しをお待ちしています。
(ギャラックマ)

・エプサイトギャラリー・木村高一郎写真展「ともだち」の詳細はコチラ
・木村高一郎さんのインタビュー記事はコチラ
・木村高一郎さんの写真集情報はコチラ
・木村高一郎さんのオフィシャルWEBサイトはコチラ
・木村高一郎さんのfacebookページはコチラ

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