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2016年09月17日 | Posted by ギャラリーチーム

展示期間・終盤 エプサイト 幅野昌興写真展 「ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて」

みなさんこんにちは 
エプサイトでは幅野昌興さんの写真展が、ただいま展示期間・終盤を迎えております。 

幅野さんの作品の舞台は、そのタイトルが示す通り、イギリス北東部、ノースヨークシャー州に広がる国立公園です。
まずは会場全体の様子をご覧ください。

P9090011_2▲作品はすべてA3ノビサイズ、幅野さんがこの地に15年間通い撮影をしてきた写真から、今回は55点をセレクトし、展示しています。

続きまして、展示作品をいくつかご紹介します。

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写されているのは、のどかで美しいイギリスの里山の風景、またそこで出会った人々の姿も。撮影されたのがごく最近だということを忘れてしまうような正統でクラシカルな空気も感じます。 この地に惹かれ、幅野さんは15年間毎年のように通い、のんびり、ゆったりと撮影をしてきたと言います。

そしてとにかく、展示作品が本当に美しく、素晴らしいモノクロプリントです。webでプリントのクオリティをお伝えできないのがほんとに残念!! 用紙はベルベットファインアートペーパーです。圧倒的に豊かな情報量で見る私たちに語りかけてくるようなプリントです。

どうしてこんなに素晴らしいプリントを制作できるのか、その秘訣を少しでも知りたく、幅野さんにお話しを伺いました。

幅野さん:15年ぐらい前から、銀塩プリントの廃液処理が一層難しくなっていき、またちょうどそのころ自宅を引っ越したのを機会に、暗室はやめてデジタルを導入しました。今回の作品は4x5で撮ってフィルムをスキャンしたものと、デジタルカメラで撮影したものと混在しています。

幅野さんとプリンターPX-5500はそれ以来の長い付き合い。PX-5500はエプソンがブラック・グレー・ライトグレーの「K3インクシステム」を導入した初めてのプリンターです。以降現行機種のSC-PX5VIIまでそのシステムは進化しながらも受け継がれています。普段最新のプリンターの画質に見慣れている私たちも、PX-5500で制作された幅野さんの深く奥行きのあるプリントに感嘆の溜息がでます。

幅野さん:最初はやっぱり黒が思った通りに出ない。トーンも出せない。どうして良いか分からずにエプサイトに来て問い合わせたこともあります。試行錯誤を繰り返しプリントをたくさんして、ようやく最近少し分かってきたのか、どうなのか。一人でやってるとよく分からいことも多いです。

幅野さんは撮影の段階で、プリントの仕上がりをある程度イメージしていると言います。

幅野さん:僕は撮影をいつも少しアンダー目にしています。ひとつ言えるのは、デジタルだからといって、後から調整で何とかなるということはありません。やはり撮影時のコンディションが大切で、それがプリントのクオリティに直結します。銀塩写真は銀塩写真、デジタルはデジタルで手法が違うから、僕にはデジタルで銀塩写真のように仕上げたい、という考えは全くないです。デジタルも銀塩も関係なく、自分の納得のいくものをそれぞれの手法で突き詰めて仕上げればいいと思っています。
それにしても、これまでプリントはたくさんしてきましたね。先日もエプサイトの「使用済みインクカートリッジ回収ボックス」に家から持ってきたカートリッジをどっさり入れました。

幅野さんの写真家としてのキャリアは長く、80年代半ばから90年代後半にかけて、東京、ニューヨーク、ロンドンといった都市をスタイリッシュに切り取った作品を数多く発表してきました。そのときの作品はすべてカラー。チバクロームやコダクロームの鈍く深みのある色合いを好み、作品を制作していたそうです。

それから時を経て、今回の作品はすべてモノクロームに。このあたりについても幅野さんにうかがってみました。

幅野さん:カラーで作品を作っていた頃も、後半は色を引いていく作品が増えていきました。よりシンプルで深みのある表現を求めていったら自然にモノクロになった、というわけです。 モノクロのほうが作品を見る人が想像を深めてくれるような気が僕はしているのです。

1▲幅野昌興さん、ギャラリーにて。 お話お聞かせいただきましてありがとうございました! 

幅野さんの素晴らしいデジタルモノクロプリント技術によって生まれたこの作品は、時代を超えて落ち着いた景観と秩序を保つこの国立公園の風景と相まって、「理屈抜きで良いものは良い」と教えてくれるかのようです。

みなさんにぜひご覧いただきた作品展です。今週末は3連休という方も多いかと思いますが、エプサイトは日曜日以外、土曜、祝日は営業しております。(10:30~18:00)

みなさまのご来場を心からお待ちしております。

幅野昌興写真展
ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて
9月2日(水)~9月21日(水) 10::00~18:00 (日曜休館・最終日は15:00まで) 

 

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