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2016年04月20日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイトギャラリー 三好和義写真展「楽園の跡 軍艦島」

みなさんこんにちは
エプサイトでは三好和義さんの写真展「楽園の跡 軍艦島」がはじまりました。

03

三好和義さんと言えば、みなさんきっと真っ先に頭に思い浮かべるのは「楽園」のシリーズの作品。青い空、海、豊かな自然風景を、そこに生きる人々の表情や風物と織り交ぜ、これまでに私たちを魅了する色鮮やかな作品を数多く世に送り出してきました。
ところが、今回の作品の舞台は、長崎県の端島(はしま)、通称「軍艦島」です。しかもモノクロプリントでの展覧会を考えていると最初に聞いたときには、私たちギャラリー担当もちょっと意外でした。

実は三好和義さんは平成11年、日本ユネスコからの依頼により日本国内にある世界遺産のすべてを撮影して以来、国内で新しく世界遺産が登録されるたびにその地を訪れ、撮影しているのです。
昨年「明治日本の産業革命遺産」として、「軍艦島」は他の国内23施設と共に世界遺産に登録されました。それを機会に三好さんはこの地を訪れたそうです。

三好さん:軍艦島はとにかく非現実のような世界。建物が風化して廃墟のようになっていても、そこに人々の生活があった気配が今でも残っている。 かつての人々の豊かな暮らしに思いを馳せ、目の前の風化した建物のを見ていると、「時間の流れ」ということを強く感じさせられました。撮影に許された時間は4時間。撮影中は密度の濃い「高揚感」を味わいましたね。

最初からモノクロで作品にしようと決めていたわけではなく、撮影から帰り、あらためて写真を見返しているときに思ったそうです。

三好さん:軍艦島で強く感じた「時間の流れ」ということを写真で表現したくて、それでモノクロにしてみようかと思ったのです。僕は写真のコンテストの審査などをすることもあるのですが、最近モノクロで応募する人が増えてるのを感じています。 機材が良くなり、紙も面白そうなものが増えて、インクジェットのモノクロの質が良くなってきたと実感したので、それなら自分もやってみようかと。

ここから三好さんの初めてのデジタルでのモノクロプリントづくりが始まります。 モノクロでの展覧会自体、三好さんにとって17歳の初個展以来、実に40年ぶりとなります。

三好さん:プリントづくりは試行錯誤の繰り返しで、ようやく納得のいくものにたどり着けるようになりました。はじめはデータの彩度を落とすだけ、だけどどうも印象が平坦になってしまう。そのうちPhotoshopの「チャンネルミキサー」のツールを使うようになった。覆い焼き、焼き込みと組み合わせて、最初に比べたら、だいぶ思い通りにトーンが作れるようになった。さらにNik Software の「Silver Efex Pro」というソフトがあるのを知り、これを組み合わせたら、風化した壁の表情など質感が驚くほどザラっと出てくるようになった。こうなるともうプリントが面白くて面白くて、久しぶりにモノクロ写真を暗室で夢中でプリントしてた頃の感覚を思い出しました。

今回、三好さんが「軍艦島」のシリーズのため、メインで使用されたプリンターはエプソンプロセレクションシリーズのフラッグシップモデルであるSC-PX3V
選ばれた用紙はイルフォードのギャラリープレステージ・ゴールドファイバーシルク。この用紙は銀塩のバライタ紙と同じく、硫酸バリウムを使用したインクジェット用の高級バライタ紙。私の周りでもファンが多い用紙です。三好さんにこの用紙を選ばれた理由をうかがいました。

三好さん:「軍艦島」はニコンのD810で撮影しています。その緻密な描写を生かし、銀塩の大型カメラで写したような重厚な表現に仕上げたかった。この用紙を選んだのはとにかく黒の表現と描写の再現力が気に入ったので。紙の色もバライタ紙そのもので落ち着いていて、この紙ならデジタルでも端正で上質なプリントができると思った。ここまでのクオリティーのプリントができるのなら、奇をてらわず、展覧会はオーソドックスに、まるでビンテージの上質なモノクロを美術館で見るような感覚で写真を味わっていただけるような構成に、と展示空間を考えました。

02▲会場設営中の三好さん。こだわって仕上げたプリントなので、きちんとした条件下で見てほしいとギャラリーの照明もカラーメーターで一点一点チェック。 厚みのある幅広のマットと額が作品をしっかりと重厚に見せます。 作品とマットの比率にも三好さんのこだわりが感じられます。

ギャラリー内は今回あくまでシンプルにプリントの品質で勝負。 一方、エプサイトはギャラリーの外にビルの通路に面したショーケースがあり、ここには幅2M近くの超大判のキャンバス地にプリントした作品を飾ります。 インクジェットプリントは小さなサイズからこんなに大きなサイズまで、しかもいろいろな種類の用紙が使えるのが魅力です。 

01_2▲超大判のプレミアムサテンキャンバスをプリント中の三好さん。 「思ってた以上にトーン出るね」と一発OK。このプリントはエプサイト外側東向きのガラス内に展示してあります。バライタプリントとは異なるツヤ感があって、これはこれで魅力的です。ショールーム内には、このキャンバスプリントのミニチュアも用意していますので、ぜひ手に取って質感を確かめてくだい。

三好さん:今回あらためてモノクロプリントの面白さにハマりました。カラーは撮影したときにある程度仕上がりのイメージが決まっているけど、モノクロはイメージを熟成させて、プリントの過程で作品を昇華させる感じ。これはぜひみなさんにも味わっていただきたいし、もっともっと写真を楽しんでほしいです。

三好さんにとって40年ぶりのモノクロでの発表となる今回の写真展、三好さんの往年のファンの方はもちろんのこと、写真を始めたばかりのみなさんにも、ぜひご覧いただきた展覧会です。

そして今回の三好展の見どころは、ギャラリーだけではありません。只今エプサイトのショールーム内では、三好展に関連した展示を行っています。

その1.「三好和義が撮る日本の世界遺産」スライド上映

会期中、ショールームで三好さんがこれまで撮影してきた「日本の中の世界遺産」の作品を、スライド上映しております。 最新の明治日本の産業革命遺産のシリーズから富士山、小笠原諸島など、様々な作品が見られます。

04▲エプソンの超単焦点プロジェクター「EB-1430WT」で上映しております。このプロジェクターはパソコンなどつながなくても、本体に写真データを入れたUSBメモリを差せば、そこから直接スライドショー上映することができて便利。

その2.「イルフォードゴールドファイバーシルク実感キャンペーン」

会期中、三好さんが今回の展覧会で採用した用紙「イルフォード ゴールドファイバーシルク」を、エプソンプロセレクションシリーズのプリンターでお試しプリントができるキャンペーンを実施しております。
イルフォード ゴールドファイバーシルク実感キャンペーン
4/22(金)4/23(土)の「サイズor枚数アップDAY」は、残念ながら予約の枠が埋まってしまったのですが、それ以外の日時はまだまだご予約いただけます。

今回三好さんが使用した「SC-PX3V」、または「SC-PX5VII」といったプリンターは画質はもちろんのこと、こういったエプソン純正紙以外の用紙を使用する際にも、使いやすいような設計になっております。このあたりもぜひ体感していただきたいです。 

また会期中、ILFORDのギャラリーシリーズ全23種の用紙をエプソンのSC-PX3Vでプリントしたサンプルを一堂に並べています。サンプルの絵柄は三好さんの「軍艦島」のメインビジュアルです。

05_2▲ずらっと並んだサンプルに三好さんもビックリされていました。 同じ絵柄でプリントしているので、それぞれの用紙の特徴が分かりやすいのです。ILFORDの用紙サンプルをこれだけ一堂に見れる機会はお店でもなかなかないですよね。

三好和義展「楽園の跡 軍艦島」は5/12(木)15:00まで開催しています。日曜日はあいにく休館ですが、祝日は開館しています。ゴールデンウィークに、いつもと違いのんびりしずかな雰囲気の西新宿を散歩がてら味わってみるのもお勧めです。

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

(オギー)

▼展覧会情報
三好和義写真展 「楽園の跡 軍艦島」

 

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