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2015年05月22日 | Posted by ギャラリーチーム

エプサイトギャラリー・安藤光弘写真展「拝啓 上杉謙信様 -平成洛中洛外図への誘い-」

こんにちは、ギャラリーチームです。

ひとつ前の「The epSITE Selections vol.3」、そのひとつ前の「ILFORD Masters Photo Exhibition」と、企画展が2回続きましたが、今回からは通常の公募写真展に戻ります。

今回の写真家は、安藤光弘さん。
2008年からスタートしたエプサイトギャラリー公募展の第一号作家は、実はこの安藤さんでしたので、
実に約7年振りのエプサイト展開催ということになります。

ギャラリーに足を踏み入れ、時計回りに観ていくと、まずPCのモニターが在るのですが、それについては後程触れるとして、その先にあるステートメントは、いきなり上杉謙信様宛ての書簡になっているのです。
安藤光弘ワールドは、すでにここから始まっています。

「拝啓 上杉謙信様。あなたは京の都にとても憧れていたようですね。それを知った当時同盟関係にあった織田信長さんはあなたに贈り物をしたのでした。
それは洛中洛外図屏風「花洛尽」。狩野派絵師の永徳さんが室町末期の都を描いた傑作を日々眺めて、上京志向の強いあなたは敬愛する天子様をお助けし天下を治めることを夢見ていたんでしょう。・・・<中略>・・・ところで謙信様、450年後の京の都に興味はありませんか。あなたに平成の世をどのように観ていただくか考えたのですが、天正の当時描かれた場所の追っかけも試み、選んだ場所40箇所。それぞれの中心にあなたが居る360°全方位を展開するパノラマとして観られるように工夫してみました。・・・」

このようにまだまだ続きます。

つまり、今回の安藤さんの作品は、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」へのオマージュとなっているのです。

その写真の手法がまた独特で、三脚に固定したカメラで撮影し、何回かに分けてカメラを水平方向に回しては撮るということを繰り返し、ぐるっと一周360°。
そして、固定していた三脚の場所からカメラを外し、地面を数カット。続いて上空も数カット撮影。
そてそれらをステッチングソフトを使って縫い合わせ、一つの画像に仕立てているのです。

Dsc_0149

▲写真展設営中に展示位置の指示を出す安藤さん(中央の帽子の方)。平成の狩野永徳の頭の中には、展示の完成図は既に出来上がっているかのようです。

360°プリントの面白さは、現物を見てもらわないことには解りません。
中空で複雑にこんがらかって見える電気ケーブル類、くねくねと捻じ曲がった道路上の文字や記号、
遠近感がおかしく船酔いにも似た気分になる全体像等を観たときの浮揚感は、何とも言えません。

上杉本のほうの洛中洛外図を改めて観てみると、全体のかなりの面積を金色の雲が占めていることが判るのですが、
そのおおらかな額縁的効果、多少の不整合はらくらく吸収してしまいそうな奥行きの深さ等は、360°プリントの効果と同等の不思議さを漂わせています。

いずれにしても、安藤さんという方はの妄想力には驚きを禁じえません。
そうそう、先に触れた、ギャラリー入り口付近に据えられたPCモニターでは、360°プリントのデータが画面に表示され、
マウス操作ひとつで縦横まるっと全方位の画像データを見ることが出来るのです。
写真展のオマケの映像としてはもったいない程の面白さですので、皆さんも是非触れてみてください。

自身の初個展のテーマは京都・嵐山、京都の古き佳き街並みを愛し記録しておきたいという強い願望これだけでも京都は安藤光弘さんの原点であると言えるのですが、いざそれを写真展という手段でお披露目しようとする際、自身の抑えようのない遊び心が頭をもたげ、今回のような仕立てにしてしまうのは、安藤さんの作家性の発露そのものです。

妄想力・万歳と叫びたくなる安藤光弘展、シンプルにも楽しめますし、とても驚きに満ちた参考になる点満載の写真展になっていると思います。

Dscf0457_2▲この方が安藤光弘さん。好奇心の固まりのような方です。

安藤さんは、会期中はほとんど毎日在廊すると約束してくれました。
是非声を掛けて、たくさんの話を引き出してみてください。

皆さんのご来館、心よりお待ちしています。
(ギャラックマ)

エプサイトギャラリー・安藤光弘写真展「拝啓 上杉謙信様-平成洛中洛外図への誘い-」の詳細はコチラ

 

 

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