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2012年09月30日 | Posted by フク

フォトグラファーズレポート2012 ~三井公一さん~

みなさんこんにちは、フクです。

ここ数回、毎回のエントリーに「時間が経つのは早いもので・・・」と記載している気がしますが、年々、日を追うごとに時の経過の早さを感じてます。9月20日(木)に無事Colorioの新商品も発売となり、もしかするとお近くの家電量販店さんなどでご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

さて、第5回目のフォトグラファーズレポートは、先日ご紹介した今年のColorio新商品のポイント ~その2~にも絡めまして、Photographerとしてだけでなく、“iPhonegrapher”としても広く活躍されている三井公一さんにお話を伺いました。三井さんはiPhoneをカメラとして、iPhoneで撮影した写真を作品として活動されている先駆者といっても過言ではないと思います。

Mk1

~写真とiPhone それぞれの経歴~

フク:「三井さん、改めまして宜しくお願いします。昨年度のCP+をはじめ、我々EPSONの活動にもいつもご協力頂いてありがとうございます!」

フク:「さて、さっそくですが、三井さんはiPhoneで写真を撮るフォトグラファーという印象が強いのですが、その前までは変な言い方ですが普通にいわゆるデジタル一眼レフなどを持って撮影するカメラマンをやられていたんですよね?」

三井さん:「もちろんそうです。今でもiPhone以外でも写真を撮りますよ(笑)。」

フク:「そうですよね(苦笑)愚問でした、失礼しました(汗)もともと写真をやりはじめたきっかけは何だったんですか?」

三井さん:「写真は子供の頃から好きだったので、中学生くらいから一眼レフを持ってあれこれ撮っていました。もちろん当時はフィルムですけど。そのまま高校で写真部に入り暗室のモノクロ写真やフィルム現像に熱中して、高校卒業後は先輩の影響もあって渋谷の日本写真芸術専門学校に入りました。ネイチャー写真の竹内敏信さんや原子力発電所のドキュメンタリーを撮っている樋口健二さんが教えている学校です。」

フク:「そこで写真の基礎を学んだ感じですか?」

三井さん:「学校で勉強になったことももちろんありますが、僕にとって特に充実していたのは在学中にやったアルバイトでした。学校に求人が来ていてはじめたアルバイトはサンケイスポーツ新聞社で、はじめはリトルリーグなどを撮影し、慣れてくるとプロ野球とか大相撲、芸能ネタとか裁判所の出入りとかを撮ったりしていました。失敗の絶対許されない現場を経験することができたのが今となっては大きかったと思います。」

フク:「まさに写真一本な学生時代ですね~」

三井さん:「今思うとそうなのかもしれません。専門学校を卒業して、朝日新聞社の出版写真部に入りアサヒグラフ、週刊朝日、アサヒカメラなどの写真を撮っていました。特に多かったのはアサヒグラフでの撮影で、僕の写真がはじめて表紙になったのはこの雑誌です。20歳の時でしかね。

三井さん:「翌年1987年になるとF1日本グランプリが鈴鹿で開催されることになり、昔からモータースポーツが好きで撮りたいなぁ思っていたこともあってフリーランスになり、モータースポーツ専門誌で二輪や四輪を撮りはじめました。日本中のサーキットを毎週回って撮影し、その傍らで専門誌だけではなくて一般誌やライフスタイル誌、ファッション誌などもやるようになっていきました。」

フク:「なるほど。かなりいろいろな媒体を渡り歩いているんですね。この時もまだフィルムカメラですよね?」

Power_book140 三井さん:「そうです。ただ、1990年代になってからアップルがつくったはじめてのノートパソコンPowerBook140やその後に発売されたカラーになったMacを買って使っていて、フィルムをフォトCDにしてパソコンに取り込み、写真加工はやり始め徐々にデジタルもやり始めてはいました。」

フク:「なんですか?フォトCDって?」

三井さん:「コダックがやっていたサービスで、現像したフィルムをデータ化し、CDに焼いてくれるサービスです。当時は高くて1カット100円以上したように思います。ちょうどインターネットブームの真っ只中だったので、ホームページを作って作品を紹介したりし始めデジタルへさらに足を踏み入れていきました。」

~iPhoneと写真~

フク:「いまや三井さんの代名詞といってもいいiPhoneですが、そもそもの出会いは何だったのでしょう?」

三井さん:「アップルが「Macworld」という新製品の発表や展示を行うイベントを2008年まで毎年行なっていましたが、僕はそのイベントを1999年頃から10年間取材していました。取材をはじめた時はiMacを発表した直後で、アップルの業績が上向きになってきた頃ですが、サンフランシスコの会場で初めてスティーブ・ジョブズを見たのです。」

Mk4 三井さん:「iPhoneは2007年の「Macworld」で発表されました。この初期型のiPhoneが発表された時に僕もその会場に居合わせていたのです。一目見た時から「これはすごいな!」って思って、アメリカで発売されたと同時に向こうにいた友人に買ってきてもらいました。オリジナルのiPhoneは携帯電話の方式がGSMで、これは日本では使えない方式だったのですがWi-Fi端末として使っていました。」

フク:「使いはじめた時は今のようにカメラとしての位置づけではなくて、情報機器端末として使っていたんですね?!」

三井さん:「そうですね。もちろん写真も撮れましたが、カメラはまだ納得できるものではなかったので、メモ代わり程度でした。」

フク:「メモ代わりから、三井さんの中で“カメラ”としての位置づけをされだしたのはいつ頃からですか?」

三井さん:「iPhone3GSになり、今までパンフォーカスだったものがオートフォーカスになってからですね。ピントの芯が出てきて描写がよくなり、App Storeからいろいろなアプリをダウンロードして加工できるようになったのが大きいです。また普通のカメラだと撮ったらパソコンに取り込んで、それをPhotoshopでレタッチして・・・といった作業になりますが、iPhoneはその場で加工して、通信で送れたりWebにアップできるところが他のデジタルカメラでは出来ない新しいところでした。」

フク:「以前、iPhoneの写真を使った写真展「iの記憶」を2010年にエプサイトで開催されましたが、iPhoneで撮った写真を作品として意識されたきっかけは何だったのでしょう?」

三井さん:「iPhone3GSで写真を撮りはじめてから、それを自分のブログで毎日アップしはじめたのですが、しばらくして「写真は売らないの?」とか「展覧会はやらないの?」といった問い合わせが海外から来るようになりました。それまでは趣味のつもりでやっていたのでiPhoneの写真で個展を開催するなど考えたこともありませんでしたが、問い合わせも多かったのでそこまで要望があるなら、写真展をやってみようと思ってエプサイトに企画書を出しました。」

フク:「写真展ではかなり大きく写真を伸ばしてましたよね?」

三井さん:「一番大きいのでA0でしたね。はじめはエプサイトの審査に通ったのはいいですけど、展示はどうしようかと迷ったんです。というのも、僕は審査の段階でA4までしか伸ばしたことがなかったので、iPhoneで撮った写真を展示用に大きしてクオリティ的に十分か正直わからなかったんですよね。そこで知人の広告制作会社にあるエプソンの大判プリンターでB2くらいまで引き伸ばしてもらったのですが、これが思っていたよりも結構イケる!と思いまして、せっかくなので一番大きいA0でやってしまおうと・・・。多少粗い感じはしましたが、もともと加工の段階で粗れているところもありましたので、これはこれでひとつの味なんじゃないかと納得して、無加工でプリントしました。これもプリンターがよかったおかげなんですけどね。」

フク:「おっと、宣伝ありがとうございます(笑)。実際に展示をしてみてどうでしたか?」

三井さん:「(笑)。たくさんの人に見てもらえたってのは、もちろんうれしかったです。またエプサイトの人に言われたのは、写真展はお年寄りのお客さんが多い傾向があるのですが、僕の写真展は若い人が多かったので喜んでもらえました。やはり写真っていうよりも「iPhoneで」という部分が大きかったように思います。そうした反応を見ていて、iPhoneは写真を撮る面白さを気づかせてくれる、写真の裾野を広げてくれるきっかけになるのではないかと感じました。iPhoneで撮って完結するって方法もありますけど、これがスタートでプリントの楽しみを知ってもらうとか、ミラーレスや一眼のカメラの方にステップアップをするとかってのもあると思うんです。iPhoneの役割って実は大きいんじゃないかなと感じました。」

フク:「いちばん身近なデジタルカメラですもんね~」

井さん:「そうですよ。何かを発見した時にすぐ手に取るのはデジタル一眼ではなくiPhoneですから。レストランとか行っても、食べる前にとりあえず撮っておくなんて風景もよく見ますよね?その行為がどうかっていうのは別にしておいて、写真を撮るきっかけっていうのはすごく増えました。しかもそれをTwitterやFacebookで共有することでコミュニケーションが生まれる・・・iPhoneはそういうコミュニケーションの相乗効果で写真を一層面白くしてくれました。そして僕はこれがいろんなところに伝わるといいなと思っています。」

フク:「iPhoneでモデルさんなどを撮影する時ってデジタル一眼で撮っている時と違うものですか?」

三井さん:「現場の雰囲気は盛り上がることが多いですよ。モデルさんによってはもちろんはじめは「なんでわざわざiPhoneなの?」って思う人もいますが、実際撮ってその場で加工して見せてあげると「スゴイ!」と喜んでくれることも多いです。またモデルさんもiPhoneを持っている場合が多いですので、移動中のロケバスの中ではアプリを紹介したり、加工の方法を教えたりみたいな会話が多くなりました。デジタル一眼で撮影している時に、モデルさんに「同じカメラ持ってます!使い方を教えてください」とか「Photoshopのレタッチはどうやるんですか?」なんて言われることはまずありませんからね(笑)。写真を撮る撮られるだけじゃなくお互い良いものを作っていくという意識みたいなものがより共有できるようになって、現場が一層面白くなった気がします。」

フク:「iPhoneを使うことで「自分でも撮れるんだ」っていう身近な感じがしますしね。実際iPhoneで仕事をされている方って他にいるんでしょうか?」

三井さん:「もっと多くても良さそうなものですがあまり多くはありません。一般の方でBlogなどでアップしている人はいますけど、商業印刷でやっている人は少ないですね。」

フク:「iPhoneをはじめ、写真を撮っている人にひとことありますか?」

三井さん:「iPhoneで写真を撮っている方から「どのアプリがいいんですか?」という質問が多いのですが、アプリよりももっと大事なことがあります。それはiPhoneだけではなく全ての撮影は「その場所にいいタイミングにいないと写真は撮れない」ということです。カメラって持って歩いていると写真を撮ろうという気分になるじゃないですか?その気持ちが大事だと思っているのです。そうすると歩いている時でもいろいろなものに気を配るようになります。すると日々の少しの変化を見つけるアンテナが常に動くようになるのです。他のカメラを持っていても同じですけど、僕の場合はiPhoneを持つことでその気持ちになることができます。ですのでスマートフォンをカメラと思って持ち歩き、アンテナを動かすことで面白い写真がもっと撮れるのではないかと思います。」

Mk3_3 三井さん:「そして何より伝えたいのは、撮った写真はプリントしてほしいです。これだけ写真を簡単に撮れてアプリで格好よくすることができるようになったのですが、プリントをしたことがある人は少ないと思います。バックアップして画面で見てそれで終わってしまうような気がするのです。プリントを一回でもすれば「こんなに綺麗なのか」って絶対気がつくと思いますので、是非挑戦してみてほしいです。今回取材のために使わせてもらったEP-805Aなんかはその面白さを伝えるのに十分なプリンターなんじゃないでしょうか?」

フク:「9月に発売しはじめましたEP-805Aですが、使ってみてのご感想やご意見はありますでしょうか?」

三井さん:「この小ささとWi-Fi対応でコードレスなのが魅力的です。かなり切り詰めたデザインなのに中身は手を抜いていないのはすごいです。ただWi-Fiの設定などはもう少し簡単にしてもいいかもしれないです。iPhoneにとりあえず一発でつながるようにしておいてiPhone上でパスワード設定を行なえるとかにしてもいいのかと思いました。あとボディの色ではシルバーなんかもいいんじゃないでしょうか?Macとの親和性を図れるかもしれないです。このプリンタは一回体験してもらうと便利さと完成度の高さにびっくりするんじゃないでしょうか?この良さを体験してもらいたいです。」

Mk2

最後には新Colorioの宣伝までして頂きました(笑)

季節柄(我々エプソンの社内だけですが)、Colorioの新商品発表に伴い数回そちらよりの内容も含めてご紹介させて頂きました。

もちろんColorioだけでなく、EpsonProselectionシリーズも含め、エプソンを引き続き宜しくお願いします!っと何の宣伝でしょう。。

それではまた、宜しくお願い致します。

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